武田勝頼とはー武田信玄の子・長篠の戦い・天目山の戦い

たけだかつより

1546年～1582年

教科書では、長篠の戦いで織田信長に敗れた人物として登場します。

武田勝頼は、武田家第20代当主で、甲斐（山梨県）の戦国大名です。

戦国時代最強の武将にも挙げられる武田信玄の4男で、最初は母親の家の諏訪家（すわけ）を継ぎ、諏訪勝頼を名乗りました。

しかし、信玄の長男・武田義信（よしのぶ）の家臣が信玄暗殺を計画したとして、義信は幽閉されてしまいます。

次男は盲目で出家し、3男は亡くなっていたため、勝頼が後継者となりました。

勝頼は織田・徳川連合軍と戦った三方ヶ原の戦いにも参加し、これに勝利しています。

武田信玄死後も、武田家の勢力拡大のため、織田・徳川を攻めます。

徳川領の遠江（静岡県）を攻め、東遠江を占領、さらに三河（愛知県）を攻めます。

しかし途中、長篠城の攻略に手間取り、その後織田信長・徳川家康率いる連合軍が到着、柵を作って対抗してきました。

足軽鉄砲隊に当時最強と言われた武田の騎馬隊は苦戦、信玄時代からの多くの武将がこの戦いで戦死しました（長篠の戦い）。

長篠の戦い後、武田家は織田・徳川軍に逆に攻め入られるようになります。

このため、長年の敵だった上杉家と同盟を結びます。上杉家も上杉謙信が亡くなり、次の上杉景勝の代になっていました。

しかしこれによって、同盟を結んでいた北条家との関係が悪くなり対立、北条家は徳川家と同盟を結びました。

この北条家との戦いで活躍したのが、真田昌幸（真田信之・真田幸村の父）です。

そして、織田・徳川・北条が武田の領地に侵攻してきます。

戦わずに織田につく家臣も出てきて、武田勝頼は重臣・小山田信茂を頼りますが、信茂の裏切りにあい、敗走しています。

逃げ場を失くした勝頼は、家族とともに自害しました（天目山の戦い）。これによって武田家は滅亡しました。

武田信玄を父に持ち、武田家を滅亡させた人物でありますが、戦国大名・戦国武将としての能力は高かったと評価されています。

あなたごのみの三本木