南北朝時代とはー歴史で中学生が知っておきたい中国史


南北朝時代

南北朝時代

 

なんぼくちょうじだい

日本:古墳時代

 

 

晋(しん)滅亡後、中国の南を中心に司馬一族の司馬睿(しばえい)が晋を再建します。

よって、最初の晋を西晋(せいしん)、南にできた晋を東晋(とうしん)と言います。

北では、5つの民族、合計16個の国ができたり、滅んだりを繰り返しました。

これをまとめて五胡十六国(ごこじゅうろっこく)と言います。ただこのときのことは中学の教科書では触れられていません。

 

次の南北朝時代については、ほぼ時代の記述のみ教科書では登場しています。

ちなみに日本にも南北朝時代と言われる時代があるので、混乱しないようにしましょう。

南朝とは、東晋の次にできた(そう)・(さい)・(りょう)・(ちん)を指します。

三国時代の呉、東晋とこの4つの国はすべて建康(けんこう・建業)を首都とし、この6つを総称して六朝とも言われます。

ここで発展した文化は六朝文化(りくちょうぶんか)と呼ばれ、仏教が栄え、詩・書・画が発達します。

詩人では、帰去来辞(ききょらいのじ)で有名な陶淵明(とうえんめい)が知られています。

日本の平安文学に影響を与えた昭明太子(しょうめいたいし)が編者の『文選(もんぜん)』も有名です。

書家では、「書聖」と称せられた王義之(おうぎし)、「画家」は画聖と称せられた顧愷之(こがいし)がいます。

 

北朝とは、北魏・東魏・西魏・北斉・北周を指します。

北魏は鮮卑の一部族である拓跋氏(たくばつし)が建国した国で、6代皇帝の孝文帝が有名です。

北魏はその後、六鎮の乱で東魏と西魏に分裂、その後それぞれ北斉、北周に滅ぼされます。

そして北周が北斉を滅ぼし、中国の北を統一します。

 

教科書の地図には、宋と北魏のころのものが載っています。このころの日本は倭です。

北朝では楊堅が、北周を奪い取りを建国します。そして南朝の陳を滅ぼし中国全土を統一、南北朝時代は終焉を迎えます。

 

 

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プロフィール

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愛知県豊橋市三本木町の某個別指導塾・塾長です。

愛知県田原市生まれ、豊橋市育ち。

文学部史学科卒のため、歴史ネタが多くなります。

主に小中学生に指導もしています。

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