新古今和歌集(鎌倉時代)ー歴史で中学生が知っておきたい作品


新古今和歌集

新古今和歌集

 

しんこきんわかしゅう

鎌倉時代

藤原定家ら

 

後鳥羽上皇の命によってつくられた8番目の勅撰和歌集で、『古今和歌集』から始まる八代集の最後の作品になります。

 

新古今和歌集』は1205年編集、全20巻で、八代集では最も多い2,000近くの短歌がのっています。

撰者は藤原定家、藤原家隆、源通具(みちとも)、六条有家、飛鳥井雅経(あすかいまさつね)、寂蓮の6人です。

命じた後鳥羽上皇も、編集に深く関わっていたと言われています。

万葉集』とそれ以後の勅撰和歌集に採用されなかった歌から、選ばれました。

 

歌風は新古今調と呼ばれ、情趣、技巧に富んだものでした。

初句切れ、三句切れ、体言止めを多用することにより、幻想的、絵画的なものを産み出しています。

有名な古い歌の1句か2句を取り入れて作る、本家取りも特徴の1つです。

 

代表歌人は、藤原定家、藤原家隆、藤原俊成、西行、慈円、式子内親王、寂蓮、後鳥羽上皇などです。

藤原定家は、撰者の1人でもあり、新古今調を大成した人物です。

『小倉百人一首』の撰者でもあります。

藤原家隆は、藤原定家とともに当時を代表する歌人です。死ぬまでに約6万首、歌を詠んだと言われています。

藤原俊成は、定家の父であり、家隆の師匠に当たる人物です。後白河上皇の命により、『千載和歌集』を編集しています。

西行(さいぎょう)は、「新古今和歌集」に最多の94首がのっている僧侶です。『山家集』という自身の歌集もあります。

慈円(じえん)は、慈鎮(じちん)とも言い、関白九条兼実の弟で、天台宗最高位にもなった僧侶です。

『愚管抄(ぐかんしょう)』という歴史書の作者としても知られています。

式子内親王は、後白河天皇の第三皇女で、女性では最多となる歌がのっています。定家と深い関係にあったと言われています。

寂蓮は、藤原俊成の養子で、『新古今和歌集』の撰者の1人ですが、完成する前に亡くなりました。

 

 

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プロフィール

管理者:DN

愛知県豊橋市三本木町の某個別指導塾・塾長です。

愛知県田原市生まれ、豊橋市育ち。

文学部史学科卒のため、歴史ネタが多くなります。

主に小中学生に指導もしています。

東三河の方で、教室に興味のある方はこちらのお問い合わせフォームより、お問い合わせください。塾ではない形で指導を希望される方も、一度ご相談ください。あなたから新しい指導の形が見つかるかもしれません。

 

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