東インド会社とはー世界初の株式会社・アンボイナ事件


東インド会社

東インド会社

 

ひがしいんどがいしゃ

戦国時代

 

 

教科書では、17世紀にオランダが東インド会社を設立、ポルトガルに代わってアジアに進出したと書かれています。

東インド会社とは、アジアの貿易を独占した貿易会社です。

東インドとありますが、インドだけでなくアジア全域を独占していました。

中学の教科書では、オランダの東インド会社のみ登場しますが、他にもイギリス、フランスも東インド会社を設立しています。

これに対し、西インド諸島との貿易のための会社として、西インド会社もあります。

 

オランダの東インド会社は、特権的商人団によって1602年に設立、世界初の株式会社といわれています。

イギリスの東インド会社と比べると、商業的な会社でしたが、植民地の経営や、条約の締結など政治的なこともしています。

この当時、オランダはスペインと対立、この影響で貿易を制限されていたため、これに対抗することが設立の目的でした。

 

1619年にはジャワに東インド総督がおかれ、東アジア進出の中心となりました。

ジャワの都市・バタヴィア(今のジャカルタ)は、ジャワ島の中心として発展しました。

さらに、インドネシア東部の香辛料の産地で香料諸島と呼ばれたモルッカ諸島を、ポルトガルから奪いました。

しかしそののちイギリスもモルッカ諸島に進出、激しい競争となりました。

1623年には、モルッカ諸島の基地アンボイナで、イギリス商館員全員を虐殺する事件を起こしています(アンボイナ事件)。

このとき日本人も東南アジアに進出しており、イギリス商館で働いていた数名が、同様に殺害されました。

この事件後、オランダは優位になり、モルッカ諸島を独占しました。

また鎖国にあった日本でも、ヨーロッパで唯一、出島での交易が認められていました。

 

こうしてヨーロッパの貿易や金融の中心として栄えたオランダですが、1795年ナポレオンによって支配されてしまいます。

これに伴い、1799年、オランダの東インド会社は解散し、ジャワはイギリスに占領されました。

 

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プロフィール

管理者:DN

愛知県豊橋市三本木町の某個別指導塾・塾長です。

愛知県田原市生まれ、豊橋市育ち。

文学部史学科卒のため、歴史ネタが多くなります。

主に小中学生に指導もしています。

東三河の方で、教室に興味のある方はこちらのお問い合わせフォームより、お問い合わせください。塾ではない形で指導を希望される方も、一度ご相談ください。あなたから新しい指導の形が見つかるかもしれません。

 

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