枕草子(平安時代)ー歴史で中学生が知っておきたい作品


枕草子

枕草子

 

まくらのそうし

平安時代

清少納言

 

清少納言の書いた『枕草子』は鴨長明の『方丈記』、兼好法師の『徒然草』とともに日本三大随筆のひとつとされています。

『源氏物語』を書いた紫式部は同年代の人物で、当時も今もよく比較されています。

 

枕草子』には、約300の話が載っており、ひらがなを中心とした和文で書かれています。

ひとつの話が短めの文章が多く、読みやすいので国語でもよく出題される文章です。

 

編集は後に別の人物が行っており、それがいくつか存在するため、調べた冊子によってその順番は異なります。

つまり清少納言が書いた『枕草子』そのものがどんなものかは、わかっていません。

また「草子」とは冊子のことですが、「枕」についてはなぜ枕なのかはっきりしていません。

「枕詞」のまくら、まくらに例えたもの、本当のまくらを意味するなどさまざまな意見があります。

 

国語でも習いますが、知的な内容で、「をかし(趣がある)」を特徴にした作品です。

内容は大きく分けると3つに分類されますが、分類が難しい話もあり、学者によって意見が分かれます。

1つめは、類聚章段(るいじゅうしょうだん)で、いろいろな趣があるものを紹介していきます。

これに対し、清少納言が感想を述べるというのが主な内容です。

2つめは、回想章段(かいそうしょうだん)で、清少納言が宮廷で過ごしたことの内容が書かれています。

これによって平安時代の宮廷の暮らしを知ることができるので、大事な資料でもあります。

特に自分が仕えた中宮定子について、多く書いています。読みようによっては、清少納言の自慢話ともとれるようなところです。

3つめは、随想章段(ずいそうしょうだん)で、自然や日常生活について書かれています。

有名な「春はあけぼの・・・」のような内容がこれにあたります。

 

 

歴史で中学生が知っておきたい作品一覧

 

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プロフィール

管理者:DN

愛知県豊橋市三本木町の某個別指導塾・塾長です。

愛知県田原市生まれ、豊橋市育ち。

文学部史学科卒のため、歴史ネタが多くなります。

主に小中学生に指導もしています。

東三河の方で、教室に興味のある方はこちらのお問い合わせフォームより、お問い合わせください。塾ではない形で指導を希望される方も、一度ご相談ください。あなたから新しい指導の形が見つかるかもしれません。

 

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