カテゴリー: 歴史で太字ではないけど知っておきたい用語
ローマ帝国とはー歴史で中学生が太字ではないけど知っておきたい用語
ローマ帝国
ろーまていこく
古代文明
ローマ帝国は太字ではありませんが、世界史ではとても重要な国で、教科書でもたくさん記述があります。
ローマ帝国は、もとは紀元前8世紀ごろ、ラテン人が建国したローマ王国でした。
紀元前6世紀に、貴族が会議によって国を統治する共和制の国になりました。
数度の戦争により、地中海を囲む地域を統一しますが、相次ぐ戦争でローマの経済は急激に弱まりました。
失業者も多くなり、その失業者たちは兵士としてやとわれるようになります。
この結果、兵士をやとう将軍の力が強まりました。その代表がポンペイウスです。
そしてポンペイウス、資産家クラッスス、平民が支持するカエサル(シーザー)が同盟を組みます(第1回三頭政治)。
クラッススは戦死しますが、ポンペイウスとカエサルが対立、カエサルが勝利し、独裁政治を行います。
その後、カエサルは暗殺されます。暗殺シーンは、「ブルータス、お前もか」のセリフで有名です。
カエサル死後は、カエサルの重臣オクタヴィアヌス、アントニウス、レピドゥスが政権を握ります(第2回三頭政治)。
レピドゥスはオクタヴィアヌスに降伏、アントニウスはエジプトの女王クレオパトラと同盟して対抗しますが、敗れます。
そしてオクタヴィアヌスの独裁となり、皇帝に即位、「アウグストゥス」という称号が与えられ、帝政が始まりました。
このアウグストゥスからトラヤヌスら五賢帝といわれる5人の皇帝の時代の約200年は、ローマの最盛期でした。
この時代をパックス=ロマーナ(ローマの平和)と言います。
高度な文明を築き、闘技場(コロッセオ)やカラカラ浴場、パンテオン神殿などが有名です。
漫画・映画の「テルマエ・ロマエ」はローマ帝国のはなしで、ストーリーはフィクションですが実在の人物も登場します。
4世紀に東西に分かれ、西ローマ帝国は5世紀に滅亡、東ローマ帝国は15世紀まで続きます。
※教科書とは、東京書籍発行の「新しい社会」を指します。
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漢書・後漢書・魏志倭人伝ー歴史で中学生が太字ではないけど知っておきたい用語
2017年11月24日
社会, 歴史で太字ではないけど知っておきたい用語
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w.sanbongi
漢書
後漢書
魏志倭人伝
縄文・弥生時代
「漢書」(かんじょ)は後漢の班固(はんこ)とその妹の班昭(はんしょう)が、前漢について書いた正式な歴史書です。
高祖(劉邦)から新の王莽までが、紀伝体(皇帝の実績と重要人物の伝記を中心とする構成)で記述されています。
班固の弟・班超(はんちょう)は、西域都護(せいいきとご・西域統治の長)として知られています。
「漢書」地理志の中に海のかなたに倭人(日本人)がいて、100以上の国があると書かれています。
その中には定期的に漢に朝貢する(ちょうこう・贈り物を送ること)国もあると書かれています。
「後漢書」は宋の范曄(はんよう)が、後漢について書いた正式な歴史書です。
「後漢書」東夷伝には、倭の奴国が後漢に朝貢していたので、それに対し光武帝は金印を送ったと書かれています。
この金印は福岡県志賀島(しかのしま)で発見された、「漢委奴国王」と刻まれた金印だと考えられています。
西域列伝(せいいきれつでん)には「大秦王安敦(だいしんおうあんとん)」の使者が来たと書かれています。
これは当時のローマ皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニウスのことだと言われています。
「魏志倭人伝」は西晋の陳寿(ちんじゅ)が、三国時代について書いた歴史書「三国志」の魏書第30巻にある章の略称です。
当時の日本に卑弥呼(ひみこ)という女王があらわれ、倭(日本)の30余りの国を従えたことが書かれています。
そして卑弥呼が亡くなると、100人いっしょに埋められたそうです(殉葬といいます)。
その後は男の王になりますがまとまらなかったため、卑弥呼の後継者として13歳の少女、壱与(台与・いよ)が王になります。
壱与も卑弥呼同様に、魏に使者を送っています。そして、壱与の朝貢を最後に記述は終わっています。
※教科書とは、東京書籍発行の「新しい社会」を指します。
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